浴衣の季節も残りわずか
2024年も残すところ後約3ヶ月となってきました。
鎌倉きもの小町では9月29日までが浴衣、10月1日からは完全に着物へと切り替えます。
浴衣の季節が終わるまで後1ヶ月となりました。
大学生の皆様、あと3週間程の夏休みの思い出に是非浴衣をご利用ください。
そもそも浴衣の起源はいつなのかについて今回、解説していきたいと思います。
浴衣の語源は「湯帷子(ゆかたびら)」という平安時代の貴族が蒸し風呂に入る際着用していた白い薄手の肌着が浴衣の始まりだと言われています。
「湯帷子(ゆかたびら)」は何故どのような場面で着用されていたのか、
それは蒸し風呂に入る際、水蒸気で火傷をしないよう肌を保護する為の着衣だったそうです。
当時のお風呂文化は蒸し風呂、今で言うサウナのような形式だった為
火傷の防止、汗を吸収する為、肌を隠す為に着用されていました。
素材は麻で出来ていて、平安の頃、単衣(ひとえ)を帷子(たびら)と読んでいました。
(※【ひとえ】とは一枚の生地で作られた着物や浴衣の事を指します。通常着物は裏地が付いていますが季節が変わる事により一枚の生地のみで作られます。)
通気性の良い事からこの「湯帷子(ゆかたびら)」は湯上りに着る着衣から、更に就寝時にも着用されるようになり様々な場面で活躍し重宝されてきました。
江戸時代には銭湯が普及し、風呂上がりに着用するようになり庶民の間で広まりました。
その後時代が変わるにつれ外での洒落着へと変貌をとげ今の浴衣スタイルへと確立していきました。
旅館で着る浴衣は昔から変わらぬ日本の風情ですよね。